取組み内容

情報コミュニケーション学部の島田剛教授の研究が、国際ジャーナルInternational Journal of Environmental Research and Public Healthに掲載された。この研究は気候変動がアフリカの人びとの生活にどのような影響を与えているかを分析している。

島田教授の研究では1961年から2011年のパネルデータを用い、気候変動に関連する自然災害(干ばつ、洪水、暴風雨)がどのように経済成長、農業生産、貧困に影響を与えたかを分析している。

分析の結果、自然災害が経済成長、農業、貧困に負の影響を与えるだけではなく、武力紛争を引き起こしていることが明らかになった。さらに、災害に際して行われる穀物食糧援助がむしろ農業生産に負の影響を与えていることが分かった。

この研究は、EU関連の環境研究メディアであるEconomy, Land & Climate Insightにも論文の紹介記事「Food aid is not helping Africa’s struggle with climate change: what would?」が掲載されている。

近年、アフリカにおいては気候変動により旱魃などの災害が急増している