取組み内容

遺伝資源の高度利用化、すなわち、バイオエコノミーの創出は国際的に大きな課題であり、ビッグデータに基づく機械学習、AI、IoTなど最先端技術を活用したバイオDX研究の競争が激しくなっている。植物資源開発研究クラスターでは、世界に先駆けて、膨大かつ高品質なゲノム・遺伝子情報基盤を整備すると共に、大規模な学術文献から遺伝子機能情報を抽出するAIテキストマイニング基盤を確立し、信頼度の高い知識情報を集積してきた。これらの解析・情報基盤の連携により、農業や産業、環境保全に資するゲノム・デザインに向けた高度なDX研究が可能となる。さらに、本クラスターでは、国内における植物遺伝資源の収集と評価を通して、オミックス・知識情報解析基盤整備を精力的に進めている。本クラスターの展開により、我が国の農作物生産・バイオエコノミーの発展だけではなく、たとえば、地球規模での植物資源活用の最大化による食糧増産・森林保全・温暖化抑制、石油化学資源に依存しない循環型経済への転換が見込める。

Official Website:http://plantomics.mind.meiji.ac.jp/muri4pru/

AI技術を用いた画像解析例
国内亜熱帯地域に由来する植物遺伝資源の解析
迅速に俯瞰・解釈困難なビッグデータを、AIを用いて計算機と人間がハンドリング可能な高品質情報に変換
代表の矢野健太郎農学部教授