取組み内容

豊かさを追求しながら地球環境を守り、そして“誰一人取り残さない”ことを強調し、人々が人間らしく暮らしていくための社会的基盤をつくることがSDGsで謳われています。経済成長と地球環境の保全は相反するものと考えがちですが、地球にやさしいグリーンテクノロジーによるバランスの取れた社会作りを目指しています。その際に科学技術の社会実装に必要不可欠な施策・法規制や財政措置などの社会制度の視点を取り入れた文理融合研究を進めています。日本ではあまり報道されていない海洋酸性化を引き起こす海洋に吸収された二酸化炭素の対策や内陸部の大自然でのプラスチックごみの対策にも力を入れています。

国際知的所有権機関(WIPO)や国際標準化機構(ISO)などと協力して地球にやさしいグリーンテクノロジーの途上国への支援を進めています。また新型コロナウイルス感染症が流行する前には、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)のさくらサイエンスプランで本学海外協定校のマレーシア工科大学の大学院生を受け入れ技術指導をしたりしていました。渡航が自由にできるようになりましたらケニアやジンバブエなどとの交流を進める計画です。

温室効果ガスである二酸化炭素(CO2)は海水に溶け込み、貝やサンゴなどの成長に影響を与えています。これは海洋酸性化とよばれ国際的に問題となっているものです。巨大な浄水器にプラスチックの薄い膜をつけて、CO2だけを選択的に分離回収する研究を進めています。 
国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)のさくらサイエンスプランで本学海外協定校のマレーシア工科大学の大学院生を受け入れ、国際標準化機構(ISO)の新規格の測定評価法の技術指導をしました。同法がマレーシアで普及することを支援しています。
さくらサイエンスプランで来校したマレーシア工科大学の大学院生メンバーとの記念写真です。国際共同研究プロジェクトも進めており、双方の大学院生が行き来して交流を深めています。草の根の活動が、世代を超えて大きな交流に発展していくことを期待しています。