取組み内容

情報コミュニケーション学部の山内勇ゼミでは、イノベーションの経済学について学んでいます。
イノベーションとは、新しいアイデアを生み出し、それを普及させることです。現在未解決の、また、新たに生じてくる様々な社会的課題の解決にイノベーションが重要なことは言うまでもありません。そして、経済学の分析手法を使って、イノベーションが実現しやすい環境や条件を探ることが、ゼミの目的になります。
もちろん、うまくいく共通項を抽出できたからと言って、必ずイノベーションが起こせるわけではありません。そこに学術的成果を産業に応用することの難しさがあります。なぜ理論通りにいかないのか、どんな要因が考慮されていなかったのかなど、理論と現実のギャップを理解し埋めるには、実際のビジネスの現場を疑似的にでも体験してみることが大切です。
そこで、ゼミでは、社会的な課題の解決を長期的な目標に据え、学術研究と関連付けながら、企業との共同製品開発や、オリジナル製品の企画販売活動等を行っています。
例えば、2022度から2023度にかけては、廃棄野菜を活用したフードメニューの開発・販売、プラスチックゴミを利用したアップサイクル製品の試作、フードロス削減のためのドギーバッグ製品の共同開発などを行っています。

廃棄野菜を活用して、サラダラップ、ポトフ、ポタージュ、パウンドケーキなどの商品をキッチンカーで販売しました。廃棄野菜で事業を行う際の課題も明らかになりました。
デンカポリマー株式会社様に協力していただき、新たなプラスチック容器の開発を行い、それを用いて学園祭でフルーツポンチを販売しました。容器については意匠権や特許権を出願していただきました。この他にもプリンやドギーバッグについて共同開発を行っています。
学術的研究では統計的手法を活用した分析を行っています。2023年度は、地方創生に関する研究を行ったグループが、「ガクの情コミ 研究交流祭」でブロック最優秀賞を獲得しました(https://www.meiji.ac.jp/infocom/information/2023/mkmht000000piy8n.html)。