取組み内容

生物多様性を保全するため多摩川の河原の絶滅危惧種カワラノギクや干潟の絶滅危惧種ウラギクを研究してきました。絶滅危惧種の研究は卒業研究のテーマとしてはむずかしいのですが、カワラバッタやトウキョウサンショウウオの研究をしています。ふつうに見られる種が生態系の骨格をつくっていると考えられるので、生田キャンパスの近くのみた・まちもり寺子屋と協働して、バットディテクターを使用したアブラコウモリの分布調査や風散布種子を人工芝で捕捉するMVC法による種子散布調査を隣の三田小学校の児童といっしょに行ってきました。この成果は市民が科学にかかわるという「市民科学」の試みとして発表してきました。毎年見られた場所に、いつもと同じ時刻に観察してもアブラコウモリが見られないという興味深い結果が得られました。

生田キャンパス第一校舎1号館屋上に飛来する種子をMVC法(片山2023)によって収集しているところ
みた・まちもり寺子屋と協働で小学生のためのアブラコウモリ観察会を開催。高温のためか、従来観察できた生田キャンパス近くにはアブラコウモリが見つからず、多摩川河川敷のグランドで行った。
春国岱(風蓮湖)、エゾシカの食害を受けている干潟の植物ウラギクの調査
多摩川野外観察会(礫河原の絶滅危惧植物カワラノギクの開花期)カワラノギクは、2019年秋の出水で、多摩川の野生の個体群は絶滅した。市民、行政、研究者の協働により、再生活動を実施している。
歩道の縁のオオバコ。オオバコの種子は濡れるとねばねばして靴などについて運ばれる。卒業研究ではロードメジャーに付いて運ばれる距離を測定している。気にしてみていたら、オオバコが生えているのはほとんどの場合に靴底の高さの場所だった。気がついたのは卒業研究のお陰だ。