取組み内容

2018年から15歳以下のLGBTかもしれない子どもや保護者のための季節ごとの交流会、「にじっこ」の共同主催をはじめ、今年で5年目に入りました。10名ほどいるスタッフは、さまざまなLGBT関連団体の人たちですが、時々、私のゼミの学生や大学院生がお手伝いすることもあります。
園児から中学生までが砂場やターザンロープや数々のおもちゃがあるプレイルームで、スタッフと思い思い自由に遊びます。中学生や年長のお子さんは、「多様な性」関連の書籍がたくさん置いてある別の部屋(写真3)に集まって、スタッフと語ったりすることもあるようです。一方、保護者たちは椅子の並ぶ別室で、日頃の疑問や困ったこと、笑える話まで共有します。
生身でリアルな関係作りをすることで、「自分たちだけではない」と実感し合い、孤独感が低減すること、さらには、同じようなことを抱えていたとしても「一人一人が違う」と違いを尊重できる場になることを大切にしています。似た困りごとを持っているからといって、みなが同じ方向に進むわけではないからです。

主催会場でたまたま床に映った虹
「にじっこ」当日のエントランス
「多様な性」関連の書籍の部屋