取組み内容

 私たちの研究室では、食・栄養シグナルと食欲中枢である視床下部、そして、視床下部へと栄養情報を伝達する内分泌系がどのようにコミュニケーションを図っているのか、そのメカニズムを理解することにより、食・栄養シグナルと生体機能、特に脳機能との新しい基本原理を解明し、食による健康長寿社会の実現を目標としています。肥満や糖尿病、勤労世代の精神的ストレスや睡眠障害、高齢者のフレイルや認知機能異常を予防改善できる、食による新しい健康寿命の延伸戦略の提示と社会実装を目指しています。
 その中で最近、植物由来分子による精神的ストレス緩和作用を発見いたしました。この植物分子は本来、植物体内での防御応答に関わるシグナル分子であることが知られていましたが、私たちは高架式十字迷路を用いた試験により、動物において生体調節作用を発揮することを発見しました。本研究を起点に、“葉野菜を良く噛んで食べるとストレスが軽減する”、といった新しい食育の提案が可能になるかもしれません。
 このように従来とは違った視点から未利用な植物性食資源の持つ新たな健康機能を解明することで、植物性資源増加による生態系保全にも貢献していきたいと考えております。

金子研究室のメンバー
高架式十字迷路試験

研究室での実験風景/ディスカッション
細胞観察の様子
研究の目指すところ