取組み内容

キアナンゼミは、異文化コミュニケーションを研究する経営学部のゼミです。異文化コミュニケーションは、国際理解を育み平等を促進するために個人・集団・社会におけるコミュケーションを養うことと関係しています。また、究極的には貧困、戦争、環境破壊の原因となる不平等や差別につながる障壁を取り除こうとするものです。本ゼミでは、差別や不平等に対処するための異文化能力を伸ばしながら、こうした問題について学問的に学びます。ゼミ参加者は、これらの問題を研究して授業や毎年恒例の経営学部プレゼンテーション大会で発表し、最終学年ではこのテーマに関する論文執筆に取り組みます。同時に、クラスにおいても異文化コミュニケーションを取ることを目指しています。幸いなことに本ゼミには多くの留学生が参加しており、現在は日本人、中国人、韓国人の学生のほか、保護者がイギリス人、アメリカ人、ベトナム人である学生、さらにはウクライナからの学生もいます。通常、本ゼミの最初の課題は、各学生がクラスの別の学生の文化や故郷について発表することです。それをi-meeting(アイ・ミーティング)でさらに一歩進めました。i-meetingとは「国際会議」を意味します。これは、留学生が他の学生に自国やその文化を伝える機会を提供し、異文化コミュニケーションに関心のある学生がキャンパスでコミュニケーションを取ったり、一緒に楽しんだり、考えを語ったりする場を提供する交流行事です。コロナ禍の規制緩和後初のi-meetingでは、ウクライナ人学生のタニアさんが母国ウクライナについて紹介しました。タニアさんは、ニュースで見る戦争で荒廃したイメージとは大きく異なる、ヨーロッパ最大の国という美しいイメージを伝えてくれました。i-meetingコミュニティ再生の第一歩です。

ウクライナ人学生タニアさんがi-meetingでプレゼンへの質問に答えているところ
i-meetingで他の学生がコミュニケーション活動を企画しているところ
i-meeting終了後の集合写真