取組み内容

気候変動などの地球的大規模課題を解決して持続可能な社会を実現するためには、目に見える個別の課題を解決するだけでは不十分で、社会経済システム(法制度、社会基盤、習慣など)を変革して入れ替える必要性が世界中で指摘されています。SDGsも「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」という国連決議によって定められたもので、SDGsの実現にも「変革」が不可欠です。

その変革をいかに加速できるかを研究するため、オランダトランジション研究所(DRIFT)を中心に研究・実践されている「トランジション・マネジメント」の方法論を応用した研究を行っています。具体的には、国の科学研究費助成事業などの枠組みを用いて、さいたま市美園地区におけるまちづくり、石川県金沢市における自転車利用推進の取り組みなどに、トランジション・マネジメントを採用し、フロントランナーと呼ばれる先駆者たちが参加するワークショップ会合や、「未来のあたりまえ」の実証を通じた行動変容の促進などのフィールドワークを行っています。

2050年にサステイナブルなさいたま市美園地区を実現するためのトランジション・マネジメントのワークショップ。オランダよりDerk Loorbach(DRIFT所長)を招きアーバンデザインセンターみそので開催。