取組み内容

ゼミでは、地域の魅力を世界に発信するプロジェクトを企業や自治体と連携して行っています。これまではインバウンドをターゲットに、2020・2021年度は国内・マイクロツーリズムの視点でプロジェクトを行いました。プロジェクトでは、身近な観光という活動を通じて、様々な立場や視点からものごとをみる力を養います。

観光がグローバルに拡大するなか、観光は単なる「娯楽活動」「レジャー産業」から、SDGsを達成する手段としてみなされるようになっています。一方で観光は「オーバーツーリズム」という言葉に代表されるように、適切な管理をしなければ状況をさらに悪化させてしまう、という大きなジレンマを抱えた活動です。SDGs達成のためには、観光客だけでなく、コミュニティ、産業、行政、といった様々な立場から、さらにローカルからグローバルまで様々なレベルで観光のもたらす影響を捉え、地域の人々の視点に立ったツーリズム産業のイノベーションと観光地のマネジメントの視点がこれまで以上に重要です。

観光は行政区分など既存の境界線を超えて、文化・歴史的なつながりなど、目に見えないものを可視化していく力があります。観光とはまさに人を動かし、地域と人々の相互理解を促進する「仕掛けづくり」です。佐藤ゼミではこれからも、観光を通じて地域と人々の相互理解を推進し、持続可能な地域社会に貢献することを目指し活動を実践していきます。

キャンパスのある中野で行ったプロジェクトでは、中野区長をはじめ、行政、観光協会、事業者の方々に審査員になっていただき、学生が考える地域資源の編集とデザインのアイディアを発表しました。
プロジェクトでは、地域や企業の方々を招いての中間ワークショップを開催し、様々な立場や年代のゲストから、自分たちのアイディアについてのコメントや意見をもらい企画をブラッシュアップしていきます。
プロジェクトパートナーでもある東京丸の内にある観光案内施設「東京シティアイ」でのフィールドワークの様子。
震災復興、地域活性化のための「熊本プロジェクト」 は、明治大学OB会、行政、企業、地元の高校などの多くの方々の協力を得て、課外活動として実施しています。実際に現地を訪れ地域の視点に立って課題や人々の想いを知ることで、多くの学びがあります。他にも、2030年の未来の旅を見据えたオンラインプロジェクト「大学生の旅の新常識〜アフターコロナの未来へフライングせよ!」など、学生が主体となった課外活動を積極的に行っています。